So-net無料ブログ作成
検索選択

中国のテレビでは、毎日「小鬼子」が人民を殺害していた [中国]

先日10日間ほど中国吉林省に滞在した。
宿を予約していかなかったので5カ所の宿を泊まり歩いた。

外国人はホテルにしか泊まれないという情報もあったが
訪ねてみると旅店(旅館)にも泊まることができた。

(1泊20元の旅店)

安いホテルだと二人のツインで200元(約3200円)はかかる。
まともなホテルだと600元(9600円)くらいのところも普通だ。
旅店だとダブルベッドにはなるが、20元(320円)から50元(800円)で泊まれた。
「5元旅店」という看板も見かけたがさすがにやめた。

ともあれ20元の旅店でもカラーテレビがある。
このテレビだがケーブルで配信されているところもあり
ホテルよりも可視チャンネルが多いところもあった。

さて、テレビのチャンネルを回してみて
驚いたのが、戦争ドラマが多いこと。
その時代背景が日帝支配時代を舞台としたドラマが多いことだ。

毎日、朝から晩までと言っていいだろう、常時どこかのチャンネルで
日帝軍が中国人民を殺害しているシーンが放映されている。
日本人は、「鬼子」とよばれており、侮蔑の意味の「小」を付けて
「小鬼子」ともよばれている。

韓国を思い起こしたが、
韓国の抗日に関する展示館の蝋人形には確かに違和感を感じた。
しかし展示館に足を運ばなければ見ることはない。
韓国では、日常の茶の間のテレビの映像に日本人が市民を殺害するシーンは見なかった。 少なくとも毎日のようには流されていなかったように思う。

「これは中国の方が反日宣伝が激しいかもしれないね。」
先日韓国に同行した友人も驚いていた。

日本でも夏になれば東京大空襲や原爆の資料映像やドラマが放映される。
しかしそれは鬼畜米英を忘れまいという趣旨ではなく、
反戦平和を意図した番組構成だと感じている。

ところが中国のドラマは反戦平和には見えなかった。
日本軍の蛮行により人民が虐殺され、人民有志が反撃を試み、決起し小鬼子を殺すという内容だ。
人民の英雄的反撃を描くコンバットドラマなのだ。

テレビ番組の事は帰国して忘れていたが、なでしこジャパンの記事が目に入った。

-------参考記事(2007年9月22日06時02分 スポーツ報知)--------
 日本チームが横断幕を掲げたのは、17日に杭州で行われた女子W杯のドイツ戦。ドイツ・サポーターを装った圧倒的多数の中国人観客からブーイングを浴びる中、0―2で敗れたが、選手は試合後に観客席前で整列。「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を広げ、深々とおじぎした。

 翌18日、四川省の成都商報(電子版)が写真付きで伝えると、話題は全国に飛び火し、主要サイトには「最大の敗者は日本選手ではなく(マナーの悪い)観客だ」(中国網)と反省を促す書き込みが。しかし「日本に手心を加えるな」「ブーイングは当然」との反論も相次ぎ、一部ではネット上でののしり合いも起きているという。

 こうした中で20日付の週刊紙「国際先駆導報」は、日中の歴史問題の重要性を認めつつも「中国には未来志向で健康的な大国意識が必要」と強調。歴史問題をスポーツに絡める態度をやんわりといさめた。

 中国では2004年のサッカーのアジア・カップで、日本チームに激しいバッシングが巻き起こった経緯がある。日本対中国の決勝では、6万人のブーイングが国歌斉唱のときから鳴り響いた。日本が勝利を収めた後も、怒った中国人群衆が会場周辺で騒ぎを起こしている。

 こうした背景を受けて、08年に行われる北京五輪に向けて中国では、観客のマナー向上が最大の課題となっていた。北京五輪組織委や北京市では、スポーツ観戦のマナー向上の活動を展開している。日本女子サッカーチームの行動は、感動か、恥か、今後も論争は続きそうだ。
---------------------------------------------------------

このニュースを知って
なにか、とても合点がいった。
しかたないだろうと思った。
日本軍による中国人民殺害シーンが毎日常時放映されている国の国民なのだから。

総理が訪中し、日本が何度謝罪してもこのテレビ番組は放映され続けている。
ぼくは表現の自由を認めるべきだと思うので、中国人民がそのような番組を毎日見たくてたまらないならしかたがない。

視聴率が高い番組だのだろうか?
中国政府の意図的放映なのだろうか?
理由はわからない。

ぼくは中国を理解しようとしてきたつもりだ。
ぼくは過去において日本の行った侵略を深く認識しようとしてきたつもりだ。
ぼくは反戦平和を求めて日本国内で非暴力平和活動にかかわってきたつもりだ。

だか、このような放送が、中国の国家的な嫌日世論操作政策であったとしたらかなり不愉快だ。



nice!(15)  コメント(10)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行・地域(旧テーマ)

nice! 15

コメント 10

o-ta

同感です
by o-ta (2008-04-21 21:47) 

nhama

なるほどね!
by nhama (2008-04-22 13:28) 

katorinn

はじめまして。
私は反日デモの時期に行った事があり、少し怖かった事を思い出しました。
優しくしてくる方もいるし、いろいろですね。のせられて騒いでいる人もいるだろうし、本当は…分かっている人たちもいるような気がします。
ちょっと重いですね 。
by katorinn (2008-04-22 20:48) 

ponta13

katorinnさん、コメントありがとうございます。
昨年、韓国、中国、台湾を訪れましたが、ほんとうにどの国の人たちもぼくに親切に優しく接してくれました。
気をつけなくてはならないのは、
「中国人」を悪者にするのは間違いだということです。
中国の国家の政策に問題があるのだと思います。
チベットの問題に関しても、自治を弾圧し、「中国はチベットでよいことをしている」と主張する今の中国の政策は、60余年前の日帝の主張となんら変わりない気がしてなりません。
強権的な国家というものに翻弄されるのはゴメンです。
そのためにも人権を主張し、民主主義を大切にしていきたいと思っています。
by ponta13 (2008-04-22 22:07) 

keeyo

はじめまして。
考えさせられる内容でした。
かの国の政府は自国政治の不満を外に向けるため
日本を悪者として扱っているのですよね。
これは数年前電通の思惑通り日本で韓流ブームが起きたのとなんら変わらないと思います。
チベット問題等のあの対応の悪さは何なのでしょうか。
中国国民は悪くない。悪いのは政府です。
共感しましたのでついコメントをしてしまいました。
突然失礼しました。

by keeyo (2008-04-23 13:23) 

ponta13

keeyoさん コメントありがとうございます。
外敵をつくって国内をまとめるなんて時の権力者の
常套手段ですよね。
「愛国無罪」などという質の低いナショナリズムに
簡単に乗せられてしまうのは、やはり民主主義が
成熟していないからだと思います。
中国の人も日本の人も気をつけていけたらいいのですが。

中国人にも日本人にも悪いやつはいますし、
日本人にも中国人にもいい人はいっぱいいますよね。


by ponta13 (2008-04-23 14:39) 

maki

はじめまして。
中国語を勉強しています。
最近ますますモチベーションが↓のですが・・

先生に話しを伺うと、やはり中国内では今でも情報の制限が厳しく、
事実を歪曲して報道していることがほとんどのようです。
餃子の件にしてもそうですが、一般の中国人は知らされていないとか。
上記のお話もそうですが、人民が事実を知らず、政府の言うことのみを信じなければいけない状況が問題だと思います。
今回のオリンピックでは、こうした事実を世界が知り、もっと中国を開かれた国にする機会となれば良いと思います。

by maki (2008-04-23 23:41) 

神崎

初めまして、神崎といいます。
実際に中国へ行った事がないので、新鮮な気持ちで読みました。
中国で一般的な人が得られる情報には、それほどまでに偏りがあるんですね。
自分の目で見たものを信じろ、なんて言ったりするけど、目に出来るものが限られて(選ばれて、あるいは作られて)いては、何も信じられなくなりますね。
日本だって得られる情報すべてが正しいのか、分かったものではない……けど、少なくとも敵を作ろうとはしていないように思います。
国対国ではなく、人対人で話せたらいいのにな。
個人的には、いつもニュートラルでいたいと思います。
この問題では感情的な文章を読む事が多い中、非常に冷静に分析していらしたので、私も気持ち良く考えに取り組めました。ありがとうございました。
by 神崎 (2008-04-24 00:04) 

ponta13

makiさん コメントありがとうございます。
中国語を習ってるんですね。ほんと最近の中国政府にはモチベーション下げさせられますね。
携帯も爆発的に普及していますしインターネットカフェも多いですから情報操作も時間の問題だとは思いますが、まだ中央は時代錯誤の人たちが多いのでしょう
インターネットは、政府がネット技術を駆使してアクセス制限しているサイトもありますが、制限すればするほど抜け道ができて真実がひろがるようになるでしょう
ただ、貧富の差がどんどん拡大してもいますし、国内問題が大変になる予感がしています
中国語を活かしてささやかでも市民レベルの交流ができるといいですね
by ponta13 (2008-04-25 10:17) 

ponta13

神崎さん コメントありがとうございます
中国の地方都市の下町を歩いたので庶民の生活はかいま見れた気がしました
ぼくが目にしたテレビはどこも多チャンネルでした
小さな食堂のテレビでは、ハリウッド映画なんか映ってましたし
旅館の受付のおばさんは歌番組が多かったかな
あまり抗日ドラマは見られてない感じでしたが(見飽きたのでしょうか)やっぱり刷り込み操作はあるでしょう
「少なくとも敵を作ろうとはしていない」って共感です
隣国を敵にしてしまうナショナリズム高揚番組はほんとうに野蛮です。自分たちが60余年前の日帝と同じような事をしていると気づかないのでしょう。かなしいです
ぼくもニュートラルに是々非々していけたらと思っています
by ponta13 (2008-04-25 10:48) 

トラックバック 1

憂。(水素の観察日記 2008-04-22 03:08)

こんな辺境のブログにトラックバックとか、なんだかとても申し訳ない感じですが kentの東西見聞録  さんの記事から 「中国のテレビでは、...

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

関連リンク